国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で元慰安婦を象徴した「平和の少女像」などの展示が物議を醸して企画展が中止された問題で文化庁はこの芸術祭への補助金およそ7,800万円を交付しないと発表しました。愛知県が補助金を申請した際、審査に必要な情報を申告せず、手続きに不備があったとしています。この決定について萩生田文部科学大臣は少女像の展示は判断に影響していないと強調しました。この決定を受けて愛知県の大村知事は「表現の自由に対する重大な侵害であり、合理的な理由がない」として国を相手に裁判で争う考えを表明しました。一方、名古屋市の河村市長は「至極まっとうな判断だ」と国の決定に同調した上で、市が負担することになっている芸術祭の費用の一部について支払わない可能性を示唆しました。
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「検閲ではない」芸術祭補助金不交付めぐり
- 2020年9月5日
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