助成金提案の目的は、社長(決定権者)に会うことです。
「助成金を提案して助成金申請代行の契約が取れないと失敗」なんて考えていると損をします。筆者は、助成金の申請代行は取れなければそれは仕方ないと考えています。助成金を切り口に、小さい契約でも取れたら成功です。
以前、「助成金を提案したが見送りにされた。就業規則作成の依頼を受けたので無駄足にはならなかったからよかったけど」と本気で怒っている社労士がいました。
その社労士は、助成金を提案して成約しなかったことを怒っているのですが、就業規則作成の契約が取れたのだから大成功です。助成金は社長と話をするきっかけになれば目的を果たしています。
ただし、社長と世間話をするのが目的ではありません。社長が何に悩んでいるのか聞くことが重要です。採用に悩んでいれば、その解決策を提示します。社員定着に悩んでいれば、その解決策を提示します。
自分で解決できない悩みであれば、それを解決できる提携先を紹介すればよいのです。提携先に紹介すれば、いずれ顧客の紹介という形で返ってきます。
この積み重ねが売上アップにつながります。助成金の提案をする目的を間違えると損をしてしまいます。
